HOLGAというカメラはトイ(おもちゃ)カメラと呼ばれるいかにも安っぽいカメラなんだけど、おもちゃと言うわりにはフイルムの扱いに慣れてないと使えないシロモノで、とても子供が遊んで喜ぶおもちゃではないと思われる。ボディはほとんどプラスチックで出来ており、おまけにレンズまでプラスチック、そしてF8という暗さだからもう大変。シャッターを押すだけで写ると言えば聞こえが良いが、オートマチックなわけがなく、絞りもシャッターも固定。露出の調整が出来ない。つまり明るければ明るく写るし、暗ければ暗く、暗すぎると真っ黒になって失敗となる。フイルムは一枚撮ったらカリカリカリとネジを巻くように巻き上げる。つい巻上げを忘れて2回シャッターを切ると見事な二重露光写真が期せずして出来上がるという、なんとも趣きのあるカメラだ。フイルムだから撮り終わったら写真屋さんにもっていって現像ということになる。不安を抱えながら待ったところで出来上がった写真はどれも想定外。良かったり悪かったり。なんでこんなめんどくさいカメラを使っているのか自分でも良くわからないが、唯一の魅力はその予想外の仕上がりかもしれない。
もともとブローニー版のカメラだけど、無理やり35mmフイルムを入れて撮るとパーフォレーションのところまで露光するのであった。
2016/11/20 7:15 カメラ:HOLGA 120FN, フイルム:FUJI SPERIA Venus 800