長期出張の多いカワセミ嬢。帰ってきても顔をちょっと見せるだけで、一声鳴いてまた出張。池の畔にとり残されたカメラマンたちは、しかたがないので世間話で時間をつぶし、三脚上の超望遠レンズは空しく対岸の枯れ葦を休眠中のセンサーに投影するのであった。
今年一番の寒い朝となったこの日、ちょっと様子が変わった。カワセミ嬢は久々に早朝から姿を見せ、秋色にもえる水辺の枝を渡りながら飛び込みを繰り返していた。漁は長く続いた。カメラを意識するひまも無く漁に没頭していた。でも空振りが多い。たまに捕れるのはサクラエビみたいなちっぽけなエビだけだ。ひょっとして、出張するも成果が上がらず失敗つづきだったのか。空腹状態が続いているのかもしれない。
「がんばれ」とカメラマン。
18/11/20 11:00 OLYMPUS E-M1 Mk2 M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO, f5.6 1/1500 ISO800