
相変わらず賑わいを見せる池に嘴の大きな水鳥が来ていた。ハシビロガモと言う鴨の仲間らしい。♀らしい。その芸術的な嘴はしっかり閉じず終始両脇に隙間を作っている。これは口角を上げてにやけているわけではなく、実はプランクトンのような小さな餌を水ごと口に含み、このすきまから排水する、つまりシロナガスクジラのひげのような、あるいは安来節に登場するドジョウ掬いのざるのような役目を果たすらしい。よく見ると櫛状の細い歯のようなものが生えており水だけを逃がす仕組みになっているのがわかる。
ちなみにドジョウ掬い、ざる、で検索すると、ひょっとこのお面、魚籠(びく)をセットで、ドジョウ掬い踊り用として取扱っている楽天などのオンラインショップが出てくる。ドジョウ掬いはすでに余興だけの世界になっていた。そろそろ忘年会の季節だが、最近は余興ですらドジョウ掬いを見ない。ドジョウ掬い踊りのセット、どんだけ売れるのだろう。
21/11/17 7:50 OLYMPUS E-M1 Mk2, M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO with MC-14, f5.6 1/350 ISO350 -0.5EV