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ウグイス

 穏やかな日差しに笹藪が揺れた。ふだん人目を避けるように、薄暗いところで地鳴きをしているウグイスが、鉄格子のように生えた笹の間から顔を出してシャバを見渡すと、格子を抜け出して、5メートルほど飛んで木の上にとまった。ここでホーホケキョと囀れば傑作だが、期待する方がおかしい。今、ホーをやったらウグイスは春の季語から追い出される事になるだろう。だからやらない。
 ところで地鳴きは「ジッ、ジッ」と鳴くものと思っていたが、鳴く瞬間にこの通り大きな口を開けており、この口の形でジッと発声するのは、いっこく堂でも難しいと思われる。と言う事は、ジッではなく「ジャッ、ジャッ」だろう、そうだ、そう聞こえる、そうに違いない、と勝手な論理を展開して納得するのであった。

 おまけは、湯気にけむる田んぼの上を跳ねるように飛ぶハクセキレイ。

22/11/24 10:31 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO with MC-14, f5.6 1/800 ISO800

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