田んぼが光っていた。収穫を終えたあとに勝手に生えてくる若くて小さい稲穂も、足で踏まれつづけた畦道の雑草も、まるで雨に打たれたように光っていた。おかげで今朝防水スプレーをかけ忘れたトレッキングシューズも水の膜に覆われてしまった。
どのようにしたらこうなるのか、こぼれ落ちそうで落ちない大小の水滴をてんこ盛りに乗せたノコンギクの花びら。稲の葉につかまって濡れた翅を乾かすアキアカネ。朝露を舐めているのはアメバチの一種だろうか?。
露だらけの田園風景。歳時記によれば露は秋の季語とのこと。納得。
蔓踏んで一山の露動きけり 原石鼎
23/10/27 7:14 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 60mm F2.8 MACRO, f8 1/125 ISO800 Focus stacking