青空に聳えたつ鬼胡桃の木は、高いところに房のようになった実をたくさんつけていた。タイワンリスは跳ぶようなステップであっと言う間に上の方まで登ってゆき、嗅ぐような動作で実の出来具合をひとつひとつ見て回り、厳選した実を口でもぎ取ると、咥えたまま素早く木を降りて森の奥へと運んで行った。楕円の実を持って走るその軽快なフットワークは南アの11番チェスリン・コルビを彷彿とさせる。二匹のタイワンリスがこのルーチンを繰り返していた。たぶんどこか秘密の場所に貯蔵しているのだろう。
木に逆さにぶら下がってクルミをかじっているのは、食べているのではなく、クルミの果肉部分を削り落としているのだ。リスが好んで食べるのは人間と同じく固い種のさらにその中の、あのパウンドケーキやクルミ餅に入っている柔らかくておいしい部分だ。
近くでアオゲラの声がした。
23/10/16 10:01 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f5.6 1/750 ISO320

