舞岡公園を歩く>2023年秋>ヤマガラ

 日本一ひとなつっこいと言われる野鳥のヤマガラ。彼らの好物であるエゴノキの実はとっくに採り尽くされて在庫払底だ。
 一羽のヤマガラが脇の低い木の枝から畦道に飛び降りると、仁王立ちで私の行く手を塞いだ。物欲しそうな顔をしていたが、何もあげるものはない。すると畦道の脇の地面の一ヵ所を嘴で掘り始めた。掘って、掘って、掘って、そして嘴に咥えて誇らしげに見せたのは土の中で熟成されたエゴノキの実だった。見事な嗅覚だ。この日のために蓄えておいた保存食だろうか。そうだ、そうに違いない。その後、一羽、二羽と集まって来てエゴ掘り大会になった。が、それも束の間、一分もしないうちに、何か急用を思い出したかのように一斉に飛び去ってしまった。エゴノキの実はどこかの土の中に、まだたくさん隠してあるな、きっと。
 空いっぱいに響く心地よいタービン音は、横田を離陸してインド洋の青い珊瑚礁ディエゴガルシア島に向かう、エア・トランスポートのボーイング767だった。

23/11/29 8:22 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f5.6 1/500 ISO400

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