蜘蛛さんは時として、養老孟子先生など昆虫研究家もびっくりするような昆虫標本を作ってくれることがある。上の写真は僕らがむかしハトと呼んでいたアオバハゴロモである。どこにでもいる小さな虫だが、翅を広げて飛翔している時の姿を見ることはできないし、デジカメでもなかなか瞬間を捉えることが難しい。今回蜘蛛さんは、自慢の超細い糸で作ったトラップにより開翅状態でハトを捕獲し、そのまま標本として展示してくれた。極めて珍しく貴重な資料である。
左下の写真はヒメシロコブゾウムシの標本でどこにでもありそうだが、ひと味違うのは、普通の収集家がやるような虫ピンで板に止める方式ではなく、糸で吊るしてあるので、標本を傷める事無く、しかも360度の周囲から観察できる。
右下はこれらの標本を作った収集家だが、名前を教えていただけなかった。標本は展示が終わったら食べるそうである。
上の写真データ:24/9/4 7:23 OLYMPUS TG-6, 18mm f4.9 1/100 ISO250 w/Flash