舞岡公園を歩く>2024年秋>水酸化第二鉄とカマバエ
カマバエ

 田んぼの水の表面に、油膜のようなものが浮いているのを良く見かける。これは油汚れではなく、鉄バクテリアの仕業だと言う事がわかった。信頼できるソースによれば、鉄バクテリアが水中の鉄分からエネルギーを得る時に生じる、水酸化第二鉄(Fe(OH)3)と言う物質で出来た被膜である。この被膜とセットでよく見られる赤褐色の沈殿物も、これと同じ成分との事。人間が流した廃油とか絵の具ではなく、水田に棲む鉄バクテリアの活動よる自然現象なのだ。だからこそ、それは奇跡のような美しい光景を描くのである。
 この虹色のステージに、そうだ、カマキリのようなカマを持った不思議なハエ、カマバエにモデルをお願いしよう。

上の写真データ:24/11/16 10:43 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f8 1/250 IS0200 -0.3EV

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