舞岡公園を歩く>2024年秋>クヌギの葉の上で
クヌギハケツボタマフシ

 久々に晴れた朝。園路にドングリと葉をつけた小枝が落ちている。昨夜の風雨のせいではなくきっとハイイロチョッキリの仕業だ。
 クヌギの葉の表面には、芥子粒のようなものがアンパンのようにたくさん付着していた。何かの卵だろうと思っていたら、そうではなかった。虫こぶ(または虫えい、またはゴールと呼ばれる)のようだ。クヌギハケツボタマフシと言う虫こぶと思われる。クヌギハケツボタマバチの子がクヌギの葉に寄生すると、クヌギの葉がこういう工芸品を作るのである。寄生によってこんなに綺麗に、まるでとってつけたように葉の細胞が異常成長するものだろうか。なんでこうなるの、とダーウィンに聞いてみたくなる。
 別のクヌギの葉の上では、ストローを刺してコフキゾウムシのジュースを飲んでいた。たぶんヒメキンイシアブだ。獰猛系アブの中では体長15㎜と比較的小柄である。

上の写真データ:24/9/2 9:34 OLYMPUS TG-6, 16mm f4.9 1/80 ISO100 w/Flash

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クヌギハケツボタマフシ
ヒメキンイシアブ