みんなが話題にしているのに、私だけ見つけることが出来ないことが多い。場所を何度も聞いて、やっと会うことができた。害虫として悪評高く、この時期だけに発生する蛾、ミノウスバである。食草のひとつであるマユミに集まり、尾を交えていた。右から二番目の立派なアンテナを持ったのがオスで、あと三匹はメスである。メスは順番待ちだろうか。卵はすでに枝に大量に付着している。よく見ると卵は藁のような繊維で覆われているが、これはメスの体から抜けた体毛だと言う。その卵の上でまた交尾だ。卵はどこまで増え続けるのだろうか。今年はマユミの実が豊作だが、やがて春が来て卵が孵りイモムシが一斉に動き出すと、このマユミの木はたちまち丸坊主にされるかもしれない。
上の写真データ:24/11/16 10:20 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f5.6 1/400 IS02500 +0.7EV