最近めっきり視力が弱っている。だから小さくてはっきりしない虫は、何でもかんでも撮っておくことにしている。目の前に湿地の広がるフェンスの上に、全長6mmほどの白く細い蛾のような虫が這っていた。後で調べると葦を棲家とするテラウチウンカだと言うことがわかった。最近葦原を刈る作業があり、刈られた葦が道路脇に山積みにされているが、その中に潜んでいたのだろうか。二匹いた。天狗の鼻のように突き出た頭。目の両側に生えた、閻魔さんの帽子みたいな角は触角だろうか。だいたいウンカの仲間はひょうきんな顔をした奴が多い。
その他、暖かさが少し戻って、色んな虫が見られた。両手で抱えるようにして葉を食べているのはコバネイナゴ。最近よく見かける。
フェンスに絡むカナムグラの葉裏にいたのは、キタテハの幼虫らしい。全身に針を纏った幼虫は意外と多い。この強靭なカナムグラと言う植物には、まだたくさんの生き物が潜んでいそうだ。
上の写真データ:24/11/12 10:49 OLYMPUS TG-6, f4.9 1/100 ISO100 18mm w/Flash