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ワヒダタケ

 椎の樹の幹に群生しているキノコは、どこにでもあるカワラタケとかカイガラタケの仲間だと思ったら大間違い。これはワヒダタケと言って、その特徴は傘の下面にあった。キノコの傘下面のひだはシイタケのように放射状になっているのが普通だが、このキノコは中心から縁に向かって、輪になって広がるさざ波模様を描いているのだ。山岳地帯の地図の等高線のようにも見える。こんなひだはあまり見ない。ワヒダタケは輪襞茸と書く。上から眺めているだけでは、この珍しさ面白さを一生知ることはなかったであろう。愛も人生もキノコも上から下から、表から裏から両面から見ることが大切だと思った。ジュディ・コリンズの名曲「青春の光と影 Both Sides Now」を思い出す。
 左下の写真は上から見たワヒダタケ。
 右下の写真はその椎の実の上で昼寝をしていたカサハラハムシ。

上の写真データ:24/10/23 7:03 OLYMPUS TG-6, f3.2 1/50 ISO160 9mm w/Flash

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