
若くてまじめで有能な選手の記者会見を聴いていたら、東映昭和残侠伝シリーズの花田秀次郎(高倉健)を思い出した。親分の命令とあらば、恨みつらみの無い人でも渡世の義理により殺さなければならない任侠の世界。たとえそれが悪事であろうとも逆らうことはできない、でも親分の度重なる卑怯な行為に、いつしか秀次郎の心の底には正義の炎が燃え上がり、理不尽と悪徳の数々に終止符を打つべく、交わした盃をたたき割り、親分には「死んで貰います」と、ただひとり長ドスを持って殴りこみをかけ(ここで挿入歌「唐獅子牡丹」)、燃え尽きる。そうだあの若者にも最後にやるべきことがひとつ残っているような気がする。
昨日まで元気に飛びまわっていたゼフィルスは燃え尽き、水を引いたばかりの田んぼに浮かんでいた。
18/5/22 10:18 Nikon 1 V3, 1 NIKKOR VR 70-300mm F4.5-5.6, f5.6 1/640 ISO150
