池の畔の枝にとまってピィーと呼ぶメスの声にピィーーとこたえてオスが水面低く滑るように飛んで来た。プロポーズが成功するか否かはプレゼントの大きさにかかっている。でも今日のオスには自信があった。いつもより漁に時間をかけてLサイズのモツゴを捕獲していた。枝にとまり、そのみごとな魚をメスの前にそっと差し出す。メスはやさしくそれを受け取る。期待を越えるプレゼントにメスは喜び、おいしそうに食べた。そしてうっとりして、ここ、ここ、ここがいいのよ、あなたのそばが、という良い雰囲気に包まれた時、オスはすかさずメスの背中に飛び乗り、めでたく結ばれた。これが小さなカワエビみたいな貧弱なプレゼントだとこうは行かない。見向きもされず、バカヤローと言って逃げられる。
20/4/27 8:42 OLYMPUS E-M1 Mk2, M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO with MC-14, f5.6 1/500 ISO800 -0.5EV
