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サイジョウハムシドロバチ

 1cmに満たない小さな蜂で、穴を産卵場所とするドロバチの一種。穴は自分で掘ることはせず既存の穴を利用する。どんな穴でもサイズさえ合えば良いらしい。やがてふ化する子供用の食べ物として、ゾウムシの幼虫などをたくさん穴に運び込み、卵を産み、最後に入口を泥で塞ぐ。外敵から守られ、生まれてくる子供の食事まで用意された完璧な育児ルームだ。ナミハセイボウはこの最良の環境を見逃さなかった。サイジョウハムシドロバチが巣作りの最中に、ちょっと離れたすきを狙ってこの穴に自分の卵を産み落とすと言う。人の労働の成果を横取りするから、これを労働寄生と言うらしい。会社にも時々いる。
 上の写真は巣作り中と思われ、背後でナミハセイボウがチラ見で様子をうかがっている。
 下左の写真はその横取りの名人ナミハセイボウ。

21/4/7 11:05 OLYMPUS TG-6, f6.3 1/80 ISO1600

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ナミハセイボウ
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