揺籃(ゆりかご)の製作現場に遭遇した。すでに一個完成している模様。オトシブミ(落し文)という昆虫は葉っぱの上に卵を産むと、卵を包むように葉を丸めて海苔巻きのような揺籃を作る。葉っぱに守られて孵化した赤ん坊は揺籃を食べながら大きくなる。完璧な子育てプランだ。出来た揺籃を道に落とすのとそのままぶら下げて置く種類がある。成虫の大きさは4~5㎜と小さいのでオトシブミを見つけるにはまずその揺籃を探すのが手っ取り早い。小さいのに不思議な働きをするものだから、夏の季語として俳句にも詠まれている。
中堂に道は下りや落とし文 高浜虚子
下の二枚も別の日に近くで撮影したもの。オトシブミの季節だ。
23/5/9 9:41 OLYMPUS TG-6, 17mm f4.7 1/500 ISO100 w/Flash