今、タンポポと共に隆盛を極めているのがユキヤナギ。それ以上に益々繁盛しているのがレンギョウ酒場。客が多ければ多いほど、その客を食い物にするハンターの数も多くなる。花びらの上でじっと獲物を待っていたのはアリグモ、ウロコアシナガグモ、コハナグモ、その他にも小さな蜘蛛があたりにたむろしている。ある客はすでにアリグモの犠牲になっていた。ルールで決められているかのように、このシマには同一種の蜘蛛がいない。マタギのような射手と勢子からなる集団猟ではないのだ。自分だけが頼りの孤高のハンターたち。恰好の猟場で獲物が近づいてくるのをひたすら待つ。待てば海路の日和あり。
23/3/24 9:36 OLYMPUS TG-6, 18mm f4.9 1/250 ISO100 w/FLASH