小さな甲虫類は自分の身を守るため、死んだふり戦術と言うものを持っている。危険を感じると、葉っぱや茎にとまっている状態から突然心臓マヒでも起こしたかのように落下するのである。落下したら最後、鬱蒼と茂る雑草の根もとに吸い込まれ発見することは不可能である。この日は残念なことに10センチほど下にあった笹の葉の上に落ちてしまった。それでも死んだふりは続いており、30秒ほど微動たりともしなかった。たぶん薄目を開けて周りの様子を伺っていたのであろう。やがて起き上がると、こりゃヤバいと思ったか、あわてて翅を広げ危機を脱出した。
23/5/22 9:52 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO with MC-14, f7.1 1/640 ISO2000 -0.3EV