舞岡公園を歩く>2024年春>ヒクイナ2
ヒクイナ

 最近では園内での営巣も確認され、舞岡公園のシンボル的存在になりつつあるヒクイナ。 今日も河童池にて、茂る葦に見え隠れしながら朝食を摂っていた。毎朝ここからスタートするのが日課になっているのだろうか。あまりにも目の前をチョロチョロ動き回るので撮ってあげることにした。
 そして朝食後の鳴き声は、歌や俳句の世界では戸を叩く音にたとえられるけれど、実際に聞くと、それはマリンバのトレモロのように美しく、実に心地よい音色なのである。時にはゆったりと静かに、そしてまた軽やかな早打ちを聞かせる。実に情緒豊かだ。たぶんこのヒクイナは美声の持ち主と言うだけでなく、人の心をつかむ術を心得ているに違いない。
 今日は子供の日。散策する家族がふと足を止める。何?あの音。ヒクイナはいつまでも鳴き続けていた。

 戸敲くは水鶏か八百屋か豆腐屋か  正岡子規

24/5/5 7:39 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f5.6 1/640 IS01600 -0.7EV

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