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カシラダカ

 近頃は冬鳥が少ないためか、何を見ても貴重で懐かしく感じられる。ホオジロに似ているが、カシラダカはれっきとした冬の渡り鳥。からだは小さいけれど、ツグミと同様に、シベリア方面から集団で渡って来る逞しい鳥なのである。だからやたら園路に出て来て往来の邪魔になるアオジなどとは一線を画す。ちなみにツグミのような焼き鳥にされた歴史はないようだ。今日は久しぶりに、二羽のカシラダカが目の前の田んぼに降りてくれた。
 一般にはなじみの薄い鳥かと思ったら、歳時記には秋の季語として立派に記載されていた。と言うか、歳時記に載ってない鳥っているのだろうか。と思って調べたら、あの悪名高き侵略的外来種のガビチョウでさえ春の季語だった。一方、クリスマスあるいは感謝祭あたりの季語になりそうな七面鳥は落選。歳時記って一体何物。

 頭高樹林をわたる白き風 志摩芳次郎

上の写真データ:25/3/2 8:55 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F5.6 IS PRO with MC-14, f5.6 1/640 IS01000

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