何故か今日は昆虫が少ない。そんな時はふだん見過ごしている小さな花を探索すると良い。
咲き始めたマユミの花に突拍子もない虫がいた。蛾かと思ったらそうではない。トビケラのようだ。小川から飛んできたのだろうか。小川周辺にカワゲラはたくさんいるが、トビケラは見たことが無い。ネット上では長い間水中で過ごす幼虫の記事が多い。成虫に関しては資料が少なく、何を摂取しているのかも良くわかってないらしい。成虫は何も食べないとの見解もある。専門家はその吻の構造から蜜や樹液などを吸う可能性はあると言う。マユミの花に飛んで来たこと自体不思議だが、吻を花弁の根もとにつけて、吸蜜しているように見える。
トビケラは種類が多くて似たようなのが多いから、専門家でないとその同定は難しい。ある専門書には、トビケラの同定は交尾器の形態が決め手になるとの記載がある。
翅の模様など見た目だけで勝手に推測してみた。ウルマーシマトビケラかコガタシマトビケラではないだろうか。両方とも国内で最も普通に見られるトビケラだそうである。ウルマーシマトビケラの前翅長は8~11mm、コガタシマトビケラのそれは7mm前後とのことである。コガタシマトビケラの方が近いかも。
木々芽吹きトビケラも羽化忙しき 高澤良一
トビケラは季語ではなかった。
上の写真データ:25/5/8 9:53 OLYMPUS TG-6, f4.7 1/100 ISO100 17mm w/Flash