
咲くところをはじめてみた。それは電子レンジで加熱したポップコーンが袋を破ってあふれ出してくるようでもあり、タマがどれほどの意味を持つかわからないが、ダイナミックでユニークでおかしな咲き方である。しかもアジサイと言えば、ルール通りに咲けば6月の雨にぬれた舞台で誰からも愛され、人に安らぎを与えることができるのに、わざわざ時期をずらしてひとり咲くのもまた反逆児的な計画性を感じる。つまり目立ちたがり屋でひねくれた性格のタマアジサイ。それでも時が流れ、咲ききってしまうと、どこから見ても普通のアジサイになるのは、若さ故の言動を顧みて、残念ながら普通の大人になってしまった、誰かの人生を彷彿とさせるのであった。
18/8/15 7:58 OLYMPUS E-M1 Mk2 M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO, f4.5 1/800 ISO5000
