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クモノスホコリ

 若いときには雪洞のように元気に直立していた子実体は、日が経つにつれて背や腰が曲がり水分を失い細く枯れ、はち切れそうに詰まっていた脳みそは徐々にほころび、霧のように流れて、質量≒0の微粒子(胞子)は気流に乗って成層圏まで上昇し、あとには和室のランプシェードのような空っぽの殻だけが残る。
 一本の背の高さは2~3mmと微小だが、湿った朽ち木の表面に10㎝以上に渡って絨毯のように密生していることが多く、発見はそれほどむずかしくはない。

22/7/1 9:06 OLYMPUS TG-6, 18mm f3.8 1/500 ISO100 Focus Bracketing and Stacking 30 images with Photoshop

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