エゴツルクビオトシブミがゆりかごを作っていた。材料はエゴノキの葉っぱ。製作者はオスより首の短いメスである。まず葉っぱの柄に近い部分に切れ目を入れて、葉をだらりと垂らす。この時点で葉は死ぬ。
そして葉裏に回り、葉の主脈(中心線)を山折り線として半分に折る。しかし人間が紙を折るように簡単に行くわけがない。渾身の力をふり絞り、六本の足がチーム一丸となって葉っぱを折って行く。上から下へ、下から上へ、何度も往復しながら葉を折る。始めは弾性力により元に戻ろうとしていた葉も次第に疲労破壊が進み、塑性変形してくる。
折り目がついたところで、葉の先端から巻き上げてゆく。この工程は意外と速かった。巻物の両端の処理に少し時間をかけていた。ここに何か秘密がありそうだ。アロンアルファも使ってないのにほどけてくることが無い。上まで巻き上げて完成。グッジョブ!
オトシブミの種類によっては出来上がったゆりかごを地面に落とすらしい。隣にも真新しいゆりかごがぶら下っているが、朝から二本作ったのだろうか。
ところで、どのタイミングで卵を植え付けたのだろう、見逃した。
その他のトピックス:田んぼにコチドリが来ていた。キイトトンボを二匹確認した。キジバトが園路脇にて巣作りをしていた。
24/7/4 9:38 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f11 1/200 IS06400