園内の舗装道路でイモムシを突いているヒヨドリがいた。食事の瞬間を撮ろうと望遠レンズを向けていたら、何故かヒヨドリはこれを食べずに、そこに置いたまま飛び去ってしまった。イモムシは威嚇用の赤い角を出していた。なるほど、話に聞いていた角の威力を初めて目撃した。死んだように横たわっているイモムシをそっと拾い上げた。すると元気に動き出し、いやになれなれしく、嬉しそうにベタベタと指に絡んだ。ぼくが命を救ったと思っているようだ。イモムシの恩返しなんていらないので、道の脇の草むらの中に放ってやった。かなり大きいこのイモムシはモンキアゲハの幼虫だと言う事が後でわかった。今夜たずねて来るかもしれない。
24/6/20 9:02 OLYMPUS TG-6, 8mm f4.5 1/100 ISO100 w/Flash