池の畔にある、柳の木の洞を利用したモンスズメバチの巣は、乗っ取りの名手で知られるチャイロスズメバチにやられてしまったようだ。でも武力制圧されたわけでは無い。一説によれば、チャイロスズメバチは仲間のふりをして、何食わぬ顔でモンスズメバチの巣に侵入し、隙を見てその女王を暗殺するという。女王がいなくなれば組織は崩壊する。チャイロスズメバチの女王がそれと入れ替わり、いつのまにかチャイロスズメバチの城になっているというわけだ。観察しているとモンスズメバチがチャイロスズメバチを全く敵として認識していないのがわかる。小賢しい戦術だが、両者に大量な犠牲を伴う野蛮な戦争をしでかすよりよっぽど良い。つづく
上の写真データ:24/7/20 8:55 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f5.6 1/200 IS06400 -0.3EV