調べてみてコオロギにもずいぶん種類があるなぁと思った。小柄で田んぼにいて、左右の目の間に白い線があるのでたぶんタンボコオロギだろう。一瞬翅を持ち上げたので鳴くのかなと思ったら、みせかけだけだった。いや、「ジッ」とひとつ鳴いたかもしれない。少なくともこれはオスに違いない。探し物をしているみたいにうろうろ、地面の穴を覗いて中に入ったり出たり、餌になる小さな虫を探しているようだ。雑食性らしい。タンボコオロギは決して珍しいものではなく、ペットショップでも爬虫類または両生類の餌用として一匹10円かそこらで大量に売られている。そういうのはきっと養殖しているのだと思う。しかしこれは天然である。ブリもハマチもコオロギも天然の方が良い。
蟋蟀が深き地中を覗き込む 山口誓子
上の写真データ:24/8/15 6:48 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f10 1/125 IS05000 -0.3EV