舞岡公園を歩く>2024年夏>ツクツクボウシタケ
ツクツクボウシタケ

 今日も猛暑日になると言う。涼しいうちに、早々に引き上げる帰り道。擬木を埋め込んで作られた急な階段を登って行くと、ちょうど目の高さあたりに面白いものを見つけた。白く小さな見覚えのあるキノコだ。これは放っておけない。ツクツクボウシタケだろうと思って、そおっと慎重に掘り起こしてみると、案の定、根をおろしていたのは白い菌の布に覆われた蝉の幼虫らしき物だった。そろそろ土の中から這い出して来ようかという瞬間を襲うのであろうか。蝉には何が起こったかわからないであろう。羽化を目前にして蝉の身体は蝕まれやがて心臓は止まり、日の目を見ずに土の中で一生を終えることになる。蝉から見ればまさに恐怖のキノコ、マタンゴだ。
 右下の写真。白い菌のベールをはがしてみると、やはりツクツクボウシの幼虫のようだ。ツクツクボウシだけをピンポイントで狙っているのか。

上の写真データ:24/8/8 8:08 OLYMPUS TG-6, 8mm f3.1 1/50 ISO100 w/Flash

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ツクツクボウシタケ
ツクツクボウシタケ