昨晩、クサカゲロウが暴れ回って葉っぱにたくさんの卵を産みつけた。すでに花の終わったノイバラの青い芽に、そして数十年に一度しか咲かないと言われる笹の葉にも、うどんげ(優曇華)の花が咲いた。一ヵ所に群れていたり、踊るように咲いていたり。その昔、幼い頃、家の薄暗い玄関の柱にこれが出て、母親がこれを何か不吉の予兆であるかのように話していた記憶がある。今となってはそれほど珍しいものでは無いけれど、探してもそうそう簡単に見つかるものではないし、そうかと思うと目の前に忽然と姿を現すクサカゲロウの卵。その形からしていかにも神秘的でうどんげの花と呼ぶにふさわしい。夏の季語として俳句にも数多く詠まれているが、うどんげの花って、今でも日本語として通用するのだろうか。
優曇華の咲いて鬼畜の極暑来ぬ 森川暁水
24/6/5 8:43 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f20 1/320 IS01250 -1.0EV