
氷上で元気いっぱいに走り回るのはハクセキレイ。凍てついた池の上をサッカーのようなリズムで全力疾走しては立ち止まり小さな何かを食べている。食べるときの動作は機敏で、何かそれらしきものを発見し、検分して食べるまで0.1秒くらいだ。写真で見る限りくちばしで摘み上げたのは蚊のような羽を持った虫だった。氷の上に散乱した蒲の種を拾って食べるシジュウカラなどとは異なり、ハクセキレイは動物性たんぱく質を好む。夏の日に水面に浮遊している微小な虫を低空飛行しながら捕獲していたのと同じように、氷の上で猟をしていたのだ。彼らは新鮮なものしか食べないから、その蚊のような虫は急速冷凍され仮死状態になっているのかもしれない。だいたいなぜ厳冬の池の氷の上に蚊のような虫が散らばっているのだろうか。自然は不思議なことだらけで興味が尽きない。
2018/1/6 8:39 OLYMPUS E-M1 Mk2 M.ZUIKO ED 300mm F4.0 IS PRO, f4.5 1/1250 ISO400

