椿の葉の上でフリーズしていたのは黒アリ、ではなく、アリに擬態しているメスのアリグモだ。前から見ると顔はたしかに蜘蛛らしい。しかしベッドから出て来るのが少し早すぎた。立春を過ぎたとは言えまだ朝晩冷えるし、アリだってまだ何処にもいやしないじゃないか。指先でそっと触れたら申し訳け程度に肢をゆっくり動かしたが、ほとんど仮死状態だ。
一方、このくらいの気温だと極小虫の世界では動きが活発になる。葉をめくったとたんホコリのようなヒメコバチがプ~ンと飛び立ち、ヒメグモはヒメヨコバイを網に捕えていた。哺乳類では体が大きいほど保温効果が高く寒さに強いと言われるが、虫は小さいほど寒さに強いらしい。
耐えろアリグモ、明日は雪だぞ。
23/2/9 8:40 OLYMPUS TG-6, 18mm f4.9 1/100 ISO250 w/FLASH