虫の名前の由来についてはわからないことが多い。ナナフシと言う昆虫について、ナナフシが一体何を指すのかいくら調べても腑に落ちる答えは見つからなかった。
1月3日、にぎわい座の新春特選演芸会で、桂小すみさんの音曲を聴いた。演奏にあたって小すみさんから尺八について簡単な解説があった。尺八は竹を根元のほうから切り取って製作される事。そして必ず七つの節がある事。なるほど七節=尺八か。ナナフシと言う虫は昔シャクハチと呼ばれていたかも知れない。でも尺八には隠語で別の意味があるから、それでナナフシと呼ぶようになったのだろうか。尺八の華麗な演奏にそそのかされるように色々な空想が頭の中を駆け巡った。そして静かに演奏が終わると、ナナフシは尺八がその名の由来であろうと言う勝手な憶測は確信に変わったのである。
小すみさんはとても「音曲師」という枠に収まらない、知的でユーモアにあふれ、幅広く活躍されている素敵なミュージシャンです。しかもウチのご近所のお住まいらしい。