舞岡に自家製の梅干しを売っている店があって、買おうか買うまいか迷っていた時、これは酸っぱく無くて食べやすいですよ、美味しいですよ、とお店の人が親切に教えてくれたので、飛び上がるほど酸っぱいのはないですか、と聞いたら、あら、そんなに酸っぱいのがお好きですかと言って、くすっと笑った。梅干しは酸っぱいから梅干しなのである。そういえば臭くないニンニクというのをスーパーで見かけたが、あれもいかがなものか。らしくあれ、と言うのは、いま唯一覚えている祖父の残した言葉である。男は男らしく、女は女らしくあれ、とか言う事だろう。最近はハチミツ入りの梅干しをよく見るが、梅干しは梅干しらしくあって欲しいものである。そういえば酔わない梅酒とかもどこかで聞いたことがある。らしくない物がまかり通る世の中でございます・・・こんなことを申し上げる私も、やっぱり古い人間でござんしょうかねぇ。
写真はこの季節らしくない暖かい雨のしずくをたたえた梅の花。この日の気温は20度を超えた。
24/2/20 8:56 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f22 1/60 ISO500 -1.0EV