舞岡公園を歩く> 2022年秋>ナガサキアゲハの幼虫
ナガサキアゲハ

 不思議なことはたくさんあるけれど一番不思議なのは、ある日突然、アゲハの幼虫たちがカラタチの葉の上から全て蒸発してしまうことだ。それはタイムスリップだとか、バミューダトライアングルに消えた飛行隊を超えるミステリーなのである。最初それは鳥の仕業か、人による採取を疑ったが、ところがしばらく経ったある日またゴーストのように現れる。きょうはその日だった。フルセット、つまり長さ3㎜くらいの赤ちゃんから5センチに及ぶ最終齢の幼虫まで、揃って出現した。ざっと数えて10匹以上。おおかたナガサキアゲハの幼虫だと思う。ちょんちょんと指で突いて、オレンジ色の角とオレンジの芳香を楽しんだ。明日はもういないだろう。何度でも見たい、案山子もびっくりする神隠しのイリュージョン。

22/9/15 11:38 OLYMPUS TG-6, 7mm f2.7 1/40 ISO100 w/FLASH

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ナガサキアゲハの幼虫
案山子