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樹液

 木の幹の表面に樹液が流れ出るのは血液と同じように傷口を修復するためと言う説があるが、もしそうだとしたらこのカラスザンショウの大木は満身創痍であり、出血多量で絶命してもおかしくない。何があったのか樹液が体じゅうから噴き出している。
 樹液は微妙に太陽光を屈折、反射し宝石のように美しく輝いていた。自然のアートだ。ほんの一億年も経てばきっと見事な琥珀が完成する。この樹液の中に人間の血を吸った蚊が閉じ込められていれば、一億年後の知的生物がホモサピエンスのクローンを再生することになるかも知れない。一億年後の世界で、自然を破壊するホモサピエンスが甦り、再び地球を窮地に陥れる。シン・ジュラシックパークの開幕だ。

↑Exif: 25/10/12 8:15 OM SYSTEM OM-1, M.ZUIKO ED 300mm F4 IS PRO with MC-14, f18 1/60 IS02000 -0.7EV

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