ツクツクボウシタケが元気だ。ふだん見る事のないその神秘的な姿を少しでも長く保存できないかと、色々試してみたがうまくいかなかった。ツクツクボウシタケの命は花よりも短く、一旦掘り起こすと鑑賞する暇もなく劣化してゆく。白い胞子は煙のように飛散し生気を失い干からびてゆく。乾燥して標本にすることはできるが、その姿はあまりにも無残だ。結局もとのままの形を残す唯一の方法は写真であった。多少泥のついた状態でも、その場ですぐ撮影するのが良い。撮影は手際よく行わないとすぐに変化してしまう。
今回よくわかった、なんでもナマ保存は難しいが、特に短時間で新鮮さを失うツクツクボウシタケは採りたてに限る。江ノ島の生シラスは亦復如是、これもまたかくのごとし。
↑Exif: 25/9/17 6:50 OLYMPUS TG-6, f3.33 1/50 ISO160 10mm w/Flash